奈良県の特色
奈良県は本州中西部、紀伊半島内陸部、近畿地方の中南部に位置しています。北西部の盆地部を除き、険しい山々がそびえています。都道府県面積は全国で８番目に狭く、内陸８県では最も狭い県です。
奈良県では多くの自治体が大阪都市圏に含まれています。県庁所在地である奈良市や生駒市は県の最北部に位置し、大阪や京都へのアクセスにおいては至便で、大阪・京都のベッドタウンにもなっています。また奈良県では主要な公共交通手段として近畿日本鉄道が大部分を担っており、県中部の橿原市や御所市、県南部の吉野町などからも大阪都市圏に1時間程度でのアクセスが可能となっています。
北西部は大阪や京都への交通の便もよく都市近郊地域として発展している一方、世界遺産である古都奈良の文化財や法隆寺地域の仏教建造物など歴史的文化遺産にも恵まれています。一方、南部地域はほとんどが山地で、吉野杉に代表される林業や紀の川におけるレジャーなど自然を生かした産業があるほか、この地域にも世界遺産の紀伊山地の霊場と参詣道といった歴史的文化遺産に恵まれています。
奈良県の住まいと季節
奈良県は可住地面積が全国最下位となっており、人口の９割以上が北西部の奈良盆地に集中しています。気温の年較差・日較差の大きいいわゆる内陸性気候で、奈良における年平均気温は１４．６℃と全国の気象官署のなかでほぼ平均的な気温です。奈良盆地では降雪の観測日数が多くないですが、一方で五條地域・吉野地域・宇陀地域などは降雪・積雪に見舞われることがあります。
県内は典型的な盆地気候で、夏場はかなり蒸し暑くなります。冬の寒さはどの地域でも厳しく、近畿地方全体でも１、２を争うほどです。一般に寒いと言われる京都盆地よりも奈良盆地の方が冬場の平均気温は低くなります。台風の影響は内陸部のため大きな被害を受けることは稀ですが、台風が紀伊半島を北上する場合には地形の影響から大きな被害が出ます。
奈良県の持ち家比率は７２．６％、借家比率は２５．０％で、４７都道府県の持ち家比率ランキングで奈良県は１０位となっています。また、１戸建て住宅を持っている人は６７.４％、共同住宅の人は２８．０％と１戸建てを持っている人の方が多くなっています。１住宅当たりの敷地面積は２２７㎡と４７都道府県内で３８番目の広さです。
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